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映画レビュー:モダン・ラブ ~今日もNYの街角で

1話(30分位)の8話セット。どれもハズレなしのハートウォーミングな良作です。Ep7でED SHEERANがチョイ役で出てきたのにはびっくりしました(笑)

思いも寄らない人物との友情。失恋のやり直し。転換期を迎えた結婚生活。デートとは言えないかもしれないデート。型にはまらない形の家族。これらすべては、ニューヨーク・タイムズ紙の人気コラム「Modern Love」に実際に投稿されたエッセーに基づく、愛の喜びや苦悩についてのユニークな物語だ。

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モダン・ラブ ~今日もNYの街角で

お気に入りはEp8。マラソンで出会ったグレイヘアになったふたり。慈しみ合う恋人に年齢はないんだなーとホッコリ。西洋人のキッスはグレイヘアでもロマンチックだなー(東洋人のキッスは何か生々しいw)と思っていたら、ケンは日系人だった!めっちゃ包容力のある笑顔もステキでした。

 

ニューヨークタイムスのコラムに投稿されたエピソードということなので、ニューヨークではリアルにこんな人間模様があるのでしょうね。アメリカ製ドラマを見るといつも思うのだけど、「大切なのは自己主張だ」とEp2でデヴ・パテルが言うシーンがありますが、アメリカ人は自己主張が本当に上手です。かといって、言いたい放題かと言ったらそうではなく、相手の心に沿うという事もとっても上手な国民性というのが印象です。

 

アン・ハサウェイが演じた双極性障害などメンタルな病も、メンヘラだのなんだのとネガティブ一括に線引きされてしまう日本に比べると知名度が高く、セラピストに受診(?)することは、ヘルシーでポジティブな事というレベルに来ています。

 

他民族国家として自己主張は必要であったろうし、それゆえの摩擦も多いだろうから、メンタルを健全に保つための方法も大概の人が心得ているという感じ。というか、セラピストに受診するまで病む前に、他者が弱っているとみれば手を貸すことをいとわない、そういう精神的な部分で、アメリカは日本より進んでいるな~と感じます。


日本は「礼儀正しい国民性」や「親切」などと評されますが、弱っていても声をかけない・かけにくい風土があるような気がします。それは「個人の尊重」と言えば聞こえがいいけれど、心の壁が分厚い感じ。壁の中にはちゃんと血の通ったハートがあるのだけど分厚い心の壁を割らないと感じることができないので、他者と心を通わす機会が滅多にない。メンタルを病んだら、誰にも気付かれることなく行くところまで行ってしまう。もちろん、メンタルを健全に保つのは自己責任、でも、手を取り合う社会にはまだまだ遠い感じは否めませんな日本は。昔の大らかな日本のほうがまだ進んでいたよ。いつからこんなギスギスした社会になっちゃったんだろう。がんばろうニッポン!