REN'S PREASURE LOG

音楽鑑賞・映画鑑賞などのログ

映画:空海ーKU-KAI-

真言宗のヒーロー空海がモチーフになってると聞き、公開二日目行ってきましたー。

シートは8割~9割が埋まっていて、眺めてみると40代~70代のご夫婦が多い感じでした。

以下ネタバレますので、読みたくない人はUターンをお願いします。

 

空海ーKU-KAI-


「空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎」予告

 

ストーリー感想

前半はオカルト、後半はラブストーリー。楊貴妃に恋心を抱く男性たちの想いが様々で興味深かったです。
贅を尽くした極楽の宴を開いて楊貴妃への寵愛を示した皇帝
そんな楊貴妃を深く愛してしまった阿倍仲麻呂
心を通わせた一瞬で恋に落ちた若き白竜

皇帝にとって楊貴妃は美しい政治的アイテム
阿倍仲麻呂にとって彼女は愛の象徴
白竜にとっては美しい恋の象徴でした

皇帝が政治的に楊貴妃を暗殺してしまう様子をただ黙して見ているしかできなかった阿倍仲麻呂。純粋な白竜はなんとか生き返らせようと手を尽くし、ついに自らの身体と引き換えに楊貴妃を毒から救い、自分の魂は黒猫へ憑依させてしまいます。

黒猫に変化した白竜の深い恋心は怨念にまで発展し、末裔たちを次々に殺していきます。怨念に変化するのは恋として正しいのかどうかわからない。善悪じゃないね。「仕方なかった」とか「死を受け入れる」とか、そんなことどうでもいい、いらない。

ただ

もう一度逢いたい

ただ

もう一度微笑みかけてほしい

それだけだよ

若い白竜のひたすらな想いが胸をつらぬいて上映終了後も涙がとまらなかった(笑)。恋は美しいな。

 

白竜・丹竜(中国の俳優さん) 一陣の春風のように清々しい存在感でした

 

ロケーション

めっちゃスゴイ。長安の街も、山の上に立つ寺院や、百花繚乱豪華絢爛な極楽の宴。これだけでも見に来た甲斐があるって程、息をのむ美しさでした。

 

キャスト

中国の若々しい役者さんたち・初々しい染谷翔太さん以外の日本人キャストは、出てくると安心する役者さんたち。阿部寛さんの「愛してるよ」という言葉のない演技、最高すぎて泣いた。阿部ちゃんやるなー≧(´▽`)≦

「阿部仲麻呂」という配役なのはわざとなのかなぁw

 

音楽

RADWIMPS。「Mountain Top」

エンドロールで字幕入りで流れてきたRAD。涙でよく読めなかったけどこの曲も哲学的な詞でいい感じです。

でも「君の名は」ほど効果的に挿入されておらず、人気グループをとってつけて若い人も巻き込みたいって言う計算が見え隠れするのはワタシだけですかw

 

 

 

 

上映が始まってすぐ「妖猫傳 Legend of demon cat」とクレジットが表示されて、おや?めっちゃ中国映画っぽいねぇと嫌な予感はしてました。ワイヤーアクションが多用されてるのも中国っぽい。見終わって思ったのは、「空海」というタイトルですが、ストーリー本筋にはあまり関係してこない空海。なにこれ(笑)

ワタシがタイトルをつけるなら

楊貴妃の愛アンド空海

くらいが適当かと思いますw

シャーロックホームズとワトソン君のように、空海と白楽天コンビがストーリーを運んでいきますが、この冒険、本当に空海である必要があったのかというと疑問が残ります。空海と言う人物像もさら~っとしか描かれておらず残念しかない。年配のご夫婦が圧倒的に多かった本日、空海を見たくて足を運んだのに、見せられたのはオカルトとラブストーリーと空海役の若い染谷翔太さんっていうw 余計なお世話かw

ワタシはきゅん泣き出来たのでヨシ!w